2019年4月28日 (日) 17:20
入れ歯を作製するにあたり、患者さまよりよくご質問頂くのが「入れ歯の作製期間」です。虫歯治療で歯を削る、型を取る、補綴物の作製、装着と工程があるように、入れ歯の作製にもいくつもの工程が存在し、期間も異なります。そこで今回は、保険診療で作製する入れ歯の作製期間について詳しくご紹介致しましょう。
▼保険診療の入れ歯の作製期間は?
保険診療で作製する入れ歯の作製期間は、どのくらいの期間が必要なのでしょうか。保険診療で入れ歯を作製する場合には、材料、器具、機器、工程まで指定されているために、作製期間も限られた期間で作製する必要があります。
保険診療の入れ歯の作製は2週間から1ヶ月程で完成となり、その後さらに微調整が必要になることも多く見受けられます。
入れ歯はとても繊細なものであり、入れ歯を装着して違和感がなくなるまで調整するには、調整の都度に口の中で慣れさせていく必要があります。そのため個人差はありますが2ヶ月~3ヶ月程度で違和感なく入れ歯を使用することができるようになる傾向にあります。
▼入れ歯の作製工程は?
以下が入れ歯を作製するための工程です。
1)印象採得
お口の中の型取りを行います。
2)咬合採得
咬み合わせの型取りを行います。
3)試適・咬合圧印象
ある程度の形が形成された咬合床を実際にお口の中に装着し、歯並びや、咬み合わせを確認した上で、粘膜側の型取りを行います。
4)装着・完成
完成した入れ歯を装着して入れ歯作製は完了となります。しかし、お口の中に装着して慣らすためにも、数回の調整が必要になる場合も多くあります。
▼自費診療と作製期間は違うの?
保険診療で入れ歯を作製する場合には限られた材料、器具、機器、工程で作製する必要があるために、製作に時間を費やすことは困難です。
一方、自費診療で入れ歯を作製する場合には、優れた材料、器具、機器、必要となる工程を定められるために、その作製期間も長くなり、保険診療で作製する場合より更に精密な型取りや、より精巧な調整をおこなうことが可能であり、2ヶ月~3ヶ月の作製期間を設け、調整を経てフィット感のある入れ歯を作製することが可能となります。
以上、今回は保険診療で作製する場合の入れ歯の作製期間や工程について、詳しくご紹介してまいりました。入れ歯の作製期間は、入れ歯自体を作製する期間とプラスして、入れ歯を調整する期間も含めて予定を組むといいでしょう。入れ歯の作製を考えの場合には、お気軽にご相談下さい。
カテゴリー: 入れ歯の制作期間