2019年12月10日 (火) 16:32
患者さまの中には入れ歯を装着すると吐き気を訴える人も少なくありません。せっかく作製した入れ歯が原因で、気分が悪くなったり、嘔吐してしまったりしまわないように、考えられる要因や対策について、詳しくご紹介して参ります。
▼入れ歯を装着すると吐き気を催す原因
入れ歯を装着すると吐き気を催す原因は、上顎の口蓋部分に嘔吐反応を起こすと考える人も多くいらっしゃいますが、嘔吐反応が起こる部位は、口蓋部分の舌根部に近い軟口蓋に入れ歯による圧力が加わると吐き気を催す原因となります。
上顎の口蓋部に入れ歯を装着することで、口蓋が異物である入れ歯に覆われてしまい、反射的に嘔吐反応をしてしまうという要素も含まれているため、上顎の入れ歯を慣らすことで改善して行く傾向にあります。
▼入れ歯を装着すると吐き気を催さないようにする対策
入れ歯の軟口蓋と接する部分を少しずつ調節していきます。総入れ歯の場合には、口蓋で入れ歯を支えるために、過度な調整は入れ歯の吸着度や強度が落ちるために、慎重に行わなければなりません。
▼入れ歯は小さく薄く
嘔吐反応を抑える方法の1つとして、入れ歯を自費診療で作製する方法です。保険診療で作製する入れ歯の多くは歯科用プラスチックで形成され、口蓋の面に接する義歯床の厚さをある程度保たなければならず、義歯床の厚さも嘔吐を誘発する要因となります。
出来る限り義歯床の薄い入れ歯を求める場合には、自費診療で作製する金属床の入れ歯がおすすめです。
金属床の入れ歯はレジン製の入れ歯と異なり、義歯床を極力薄くすることができ、金属であるために熱伝達性にも優れ、食べ物の温度が伝わりやすいために、美味しく食事を行えるメリットもあります。
▼快適な入れ歯生活を送るためには
誰しも入れ歯を作製すれば、すぐに快適な入れ歯生活を送られると想像しますが、お口の中はとても繊細であり、顎の動きも複雑なために、実際に快適な入れ歯生活を送るまでには、幾度もの調整が必要となります。
以上、今回は入れ歯装着時の嘔吐反応について、詳しくご紹介して参りました。入れ歯が口の中で馴染むまでには以外にも時間を要し、嘔吐反応がある場合には我慢せずに、入れ歯の調整を行いましょう。また、入れ歯を小さく薄くすることで嘔吐反応を抑えられる傾向にあるために、自費診療で入れ歯を作製することもおすすめです。
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カテゴリー: 装着時の違和感