2022年3月29日 (火) 18:50
歯を抜いたその日のうちにつくる新しい入れ歯のことを即時義歯(そくじぎし)といいます。通常は歯を抜いたあと新しい入れ歯が完成するまでに数週間から数か月ほどかかるため、それまでお口の中には今まで使っていた入れ歯を装着するか、最終の本入れ歯を入れるまでの間使用するための仮の入れ歯を製作していただくという流れがほとんどです。
ですが、病院になかなか通院が難しい場合や、なんとしても当日すぐに新しい入れ歯をいれたいという患者様のためにあるのが「即時義歯」なのです。この即時義歯を1Day入れ歯(ワンデイ入れ歯)や即日入れ歯、即日義歯と呼ぶ歯医者さんもあります。
★即時義歯のメリット
・歯を抜いたあとすぐに新しい入れ歯をいれることができるので、治療した後比較的すぐに快適な生活を過ごすことができるようになります。また見た目も美しい歯に生まれ変わります。
★即時義歯のデメリット
・歯を抜く前に入れ歯の製作を進めるため、完全にフィットした入れ歯にならないケースもあります。その場合は歯を抜いた後の歯肉の状態に合わせた入れ歯の調整を行っていきます。
・場合によっては再度入れ歯を作り直すケースもあります。
ではここから、即時義歯治療の流れを解説します。
以下、最短で即時義歯制作する流れとなります。お口の状況により来院回数が増える場合があります。
1回目来院:
初診時に院長よりお話を聞いて、お口の中のチェックをして型どりを行います。
2回目来院:
必要な場合は歯を抜く処置をします。同時に完成した入れ歯をいれます。
3回目来院:
装着した入れ歯の調整を行っていきます。その後も、随時入れ歯の調整や歯肉が炎症しないように定期的なメンテナンスを行っていきます。
入れ歯のお悩みがある方はお気軽に、練馬区平和台の歯医者・大山歯科医院にご相談ください。
ご相談方法:
①お電話(03-5383-8211)
②メール問い合わせ(http://www.oyama-ireba.com/consult/)
カテゴリー: 入れ歯の制作期間
2019年4月28日 (日) 17:20
入れ歯を作製するにあたり、患者さまよりよくご質問頂くのが「入れ歯の作製期間」です。虫歯治療で歯を削る、型を取る、補綴物の作製、装着と工程があるように、入れ歯の作製にもいくつもの工程が存在し、期間も異なります。そこで今回は、保険診療で作製する入れ歯の作製期間について詳しくご紹介致しましょう。
▼保険診療の入れ歯の作製期間は?
保険診療で作製する入れ歯の作製期間は、どのくらいの期間が必要なのでしょうか。保険診療で入れ歯を作製する場合には、材料、器具、機器、工程まで指定されているために、作製期間も限られた期間で作製する必要があります。
保険診療の入れ歯の作製は2週間から1ヶ月程で完成となり、その後さらに微調整が必要になることも多く見受けられます。
入れ歯はとても繊細なものであり、入れ歯を装着して違和感がなくなるまで調整するには、調整の都度に口の中で慣れさせていく必要があります。そのため個人差はありますが2ヶ月~3ヶ月程度で違和感なく入れ歯を使用することができるようになる傾向にあります。
▼入れ歯の作製工程は?
以下が入れ歯を作製するための工程です。
1)印象採得
お口の中の型取りを行います。
2)咬合採得
咬み合わせの型取りを行います。
3)試適・咬合圧印象
ある程度の形が形成された咬合床を実際にお口の中に装着し、歯並びや、咬み合わせを確認した上で、粘膜側の型取りを行います。
4)装着・完成
完成した入れ歯を装着して入れ歯作製は完了となります。しかし、お口の中に装着して慣らすためにも、数回の調整が必要になる場合も多くあります。
▼自費診療と作製期間は違うの?
保険診療で入れ歯を作製する場合には限られた材料、器具、機器、工程で作製する必要があるために、製作に時間を費やすことは困難です。
一方、自費診療で入れ歯を作製する場合には、優れた材料、器具、機器、必要となる工程を定められるために、その作製期間も長くなり、保険診療で作製する場合より更に精密な型取りや、より精巧な調整をおこなうことが可能であり、2ヶ月~3ヶ月の作製期間を設け、調整を経てフィット感のある入れ歯を作製することが可能となります。
以上、今回は保険診療で作製する場合の入れ歯の作製期間や工程について、詳しくご紹介してまいりました。入れ歯の作製期間は、入れ歯自体を作製する期間とプラスして、入れ歯を調整する期間も含めて予定を組むといいでしょう。入れ歯の作製を考えの場合には、お気軽にご相談下さい。
カテゴリー: 入れ歯の制作期間
2019年4月5日 (金) 17:14
「歯を失った場合には、入れ歯を入れればいい」そんな安易な考えをお持ちの人も少なくありません。しかし、入れ歯はあくまでも人工物であるために、味覚が感じにくかったり、違和感を覚えたりする人も少なくありません。そこで今回は、入れ歯を入れるとなぜ味覚がかわってしまうのか、詳しくご紹介しましょう。
▼味覚はどこで感じる?
味覚は人間が持つ五感の1つであり、味覚の他には、視覚、聴覚、嗅覚、触覚が存在します。お口の中には味覚と触覚が存在し、触覚は粘膜、味覚は舌と軟口蓋に存在します。味覚の大半は舌で感じるものでありますが、口の中の天井部分である口蓋のなかの軟口蓋の部分にも味覚が存在します。軟口蓋は口の中の奥に存在し、舌根部付近に位置します。
▼味覚がかわる原因は?
入れ歯を装着することで味覚がかわる原因として考えられるのは、上顎の入れ歯が原因となり味覚に支障がでる恐れがあります。上顎の入れ歯の支えになる軟口蓋にも味覚が存在し、軟口蓋が入れ歯と接触することで味覚がかわつたように感じると、予想されます。
また、お口の中が乾燥しがちになると、味覚が劣る傾向にあり、唾液の分泌量にも注意をしなければなりません。
▼味覚に支障がでる場合の対策は?
上顎の入れ歯は口蓋で入れ歯を維持するために、入れ歯の形を極端に変えることは困難ではありますが、入れ歯を極力小さくすることで、味覚が改善する場合もあります。
保険診療で作製する入れ歯は歯科用レジンで作製されているため、入れ歯の厚さを薄くしたり、小さくしたりすることは困難でありますが、自費診療の金属床義歯の場合、床にしようする材料が金属であるために極力薄く作製することが可能です。
実際に厚さを測ってみると、保険診療で作製した入れ歯の厚さは約2.0mmに対して、自費診療で作製した金属床の入れ歯は約0.5mmとその差は歴然であり、小さくコンパクトに入れ歯を作製することによって、味覚を感じやすくすることが可能です。
また、金属床は熱伝導率も高いために、食べ物の暖かさを直に感じることができるために、更に食事を味わってすることが可能となります。
以上、今回は入れ歯の装着時に味覚がなぜかわるのかを詳しくご紹介して参りました。食事をすることは生きるために必要不可欠であり、「入れ歯だから美味しく食事ができない」などと諦めている人も少なくありませんが、金属床の入れ歯を装着することで、改善することも少なくありません。入れ歯の作製をお考えの場合には、お気軽にご相談ください。
カテゴリー: 入れ歯の制作期間